一般的な車の寿命と買い替えについて

日本では、乗用車の平均使用年数は一般的に13～14年と言われています。ただし、これはあくまで平均値です。適切なメンテナンスを行うことで、20年以上乗り続けることもできます。実際、お気に入りの愛車を20年以上乗り続けていらっしゃるユーザー様も少なくありません。車を長く乗り続けるか、それともライフスタイルの変化などに合わせて買い替えるかは、車の状態、維持費など、様々な要因を考慮して判断する必要があります。

長期間乗り続けるメリット

長期間同じ車に乗り続けるメリットは以下のとおりです。

» 買い替え時の購入費用が不要

車を頻繁に乗り換えて購入する際には費用が必要です。車両価格だけでなく、自動車取得税や諸費用などの初期費用が掛かります。同じ車を長く乗り続けることによって大きな支出を抑え、他の用途に資金を回すことが可能です。

» 愛着のある愛車を長く維持できる

長年共に過ごした車には、思い出や愛着が生まれます。自分好みにカスタマイズした車であれば、その愛着はさらに深まるでしょう。

乗り慣れた車を手放すことは寂しさがともないます。愛車をメンテナンスして乗り続けることにより快適なカーライフを継続できます。

愛車に長く乗り続けることには上記のようなメリットがありますが、同時に注意点も押さえておきましょう。

注意点

» 税金や車検費用が高くなる

古い車は税金が高くなる傾向があります。傷み具合によっては車検費用がかさんでしまったり、燃費も現行車種に比べて劣る傾向にあるため、維持費がかさむ可能性があります。

» 部品の製造廃止による修理対応の困難性

旧車は部品の製造が廃止されてしまうことがあるため、部品探しが困難になり、修理対応が難しくなることがあります。

» 車の市場価値が下がるリスク

車の市場価値は一般的には年々下がります。査定金額を下げないためには愛車をきれいに保ったり、メンテナンスを行うことが大切です。市場価値を下げないためにはきれいに乗り続けることが大切です。

これらの注意点を考慮し、ご自身の状況に合わせて、長く乗り続けるか、買い替えるかを必要に応じて判断することが大切です。

ライフスタイルの変化

家族構成やライフスタイルの変化は、車の買い替えを検討する大きな要因となります。例えば、子どもの誕生や成長に伴い、チャイルドシートの装備が必要になったり、より多くの人数を乗せられる車が必要になるかもしれません。また、子どもが独立した後、大きな車は不要になり、コンパクトカーへの乗り換えを検討するケースもあります。趣味の変化も買い替えのきっかけとなります。アウトドアを楽しむなら、SUVやミニバンなど積載量の多い車への乗り換えを検討する場合もあります。ライフスタイルや趣味の変化によってお車の買い替えを検討するきっかけになる方は多いでしょう。

経済的観点による見直し

車の買い替えを検討するには、経済的な側面は重要な要素です。まず、現在の車の維持のため、修理費用が高額になってきた場合には、新車購入費用と比較してみるのもよいでしょう。また、燃費も重要なポイントです。古い車は燃費が悪い傾向にあるため、長期的に見ると燃料コストが高くなりがちです。最新モデルは燃費性能が向上しているため、新車購入による燃料コスト削減効果を期待できます。修理費用、燃費、購入費用などを総合的に判断し、経済的な観点から買い替え時期を検討する方もいらっしゃいます。

それぞれのライフスタイルの変化により、現在の車のサイズや機能が合わなくなってきたと感じたり、維持費にお金が掛かるようになってきた場合には、買い替えを検討する時期かもしれません。

定期的な消耗品交換

エンジンオイルは、エンジンの潤滑や冷却、洗浄などの役割を担っています。定期的な交換でエンジンの性能を維持し、寿命を延ばすことにつながります。バッテリーは車の電気を供給する重要な部品です。劣化するとエンジンがかかりにくくなったり、電装品が正常に作動しなくなったりします。タイヤは車の走行性能や安全性を左右する重要な部品です。摩耗すると制動距離が伸びたり、スリップしやすくなったりするため、定期的な交換が必要です。タイミングベルトはエンジンの吸気と排気を制御する重要な部品で、切れるとエンジンが停止し、大きな修理費用が必要となる場合もあります。

これらの消耗品は、使用状況や環境によって劣化のスピードが異なります。安全運転のため車検時だけでなく、日頃から車の状態に気を配り、必要に応じて交換することが大切です。

車を守るための保管時の重要性

愛車を長持ちさせるためには、それぞれの保管場所によって劣化の要因が変わってくるため、保管状態にも気を配りましょう。紫外線や雨風、飛散物などの外的要因は塗装や内装などにダメージを与えてしまうおそれがあります。特に屋外に駐車する場合、その影響を受けやすく、知らず知らずに塗装面が劣化してしまっていたり、気が付けば愛車に傷ができてしまっているケースも少なくありません。そこで役立つのが車カバーです。

適切なカバーを活用することで、以下のようなメリットが期待できます。

• 紫外線による塗装の劣化や色あせを予防する
• 雨風による汚れや水垢の付着からお車を保護する
• 飛散物によるキズつきを軽減する

青空駐車はもちろんのこと、屋根付きガレージやカーポートに保管している場合でも、ボディカバーを使用することで、車体を守ることができるためおすすめです。

違和感や異常がある場合は早めに点検しましょう

異音や振動など、少しでも違和感や異常を感じたら、安全のためすぐに点検を受けることが大切です。早期発見・早期対応により、大きなトラブルを防ぐことができ、修理費用を抑えることにもつながります。定期的な車検以外にも、違和感や異常を覚えた場合は、迷わず整備工場などに相談しましょう。プロの目でしっかりと点検してもらうことで、安心して愛車に乗り続けることができます。

急ブレーキ・急発進を避ける運転を心がけましょう

愛車を長持ちさせるためには、急ブレーキや急発進を避ける運転を心がけましょう。急な操作は車体への負担が大きく、燃費の悪化にもつながります。例えば、車間距離を十分に取っておくことで、安全を確保し、急ブレーキを踏む可能性を軽減することができます。また、前の車のブレーキランプや動きをよく見て、早めの減速を意識することで安全かつ車に負担の少ない運転ができます。さらに、発進時は優しくアクセルを踏み、スムーズに加速するのも愛車を長持ちさせるポイントの一つです。

これらの運転方法を意識することで、車への負担を軽減し、燃費向上にも貢献するだけでなく、長く快適に愛車と過ごせます。